断線を気にせず設計を検討できる?!
特徴やメリット、種類や使用例などをまるっとご紹介!
「ケーブルの絡まり断線を気にせず自由でスムーズな動きを実現したい」
「通電・通信しながら回転体を一定方向に無限回転させる方法はないかな...?」
そんな女屋井をお持ちの方はいらっしゃいませんか?
じつはその悩み、スリップリングというコネクタで解決できるんです。
今回は
・スリップリングの特徴やメリット、構造
・スリップリングの種類や使用例
・選び方と使用上の注意点
について詳しくご紹介します。
スリップリングとは、回転体に対して電力や信号を伝達することができる回転コネクタのこと。金属製のリングの表面に特殊なブラシを接触させることで通電・通信を行うことができます。
配線が絡まったり断線することなく、360度無限回転ができるようになります。
「使うことでどんなメリットがあるの?」
「どんなことができるようになるの?」
スリップリングには、以下のような特徴・メリットがあります。
回転体に通電・通信するときに気になる
・ケーブルやリード線のねじれ
・シャフトへの絡まり
が無くなります。
スムーズかつ無限に360度回転しながら動力・通信・信号などの伝達が可能です。
スリップリングにするとケーブルがねじれて断線するリスクはありません。断線を避けるための複雑な設計をする必要が無くなります。
基本的には中心軸側にあるリングユニットと、それに接触するブラシユニットで成り立っています。固定されたリング側から電源が供給され、ブラシ側に通電。電気及び信号が供給される仕組みです。
遠藤工業では、さまざまな用途にご利用いただけるスリップリングを製作しています。
以下、種類別に紹介します。
回転軸の先端に取り付けるタイプ。
新方式のブラシシステムを採用し、途切れず安定した通信を実現。
・小型
・軽量
・堅牢ボディ
が特徴。
高性能な通信・制御用スリップリングです。
各種FA通信規格に対応したラインナップを取り揃えています。
回転軸の途中に取り付け可能なタイプ。
新方式のブラシシステムを採用し、途切れず安定した通信を実現。
・小型
・軽量
・堅牢ボディ
が特長。
高性能な通信・制御用スリップリングです。
回転を伴う各種駆動機械装置へ、動力および制御信号の伝送を行います。
光通信を実現するロータリージョイントです。
スリップリングではありませんが、回転する機構に対して光信号で通信するという点で、スリップリングと同様の目的を持っています。SAM(Self-alignment mechanism:自動調芯機構※)により光信号の安定化を実現しました。
※特許取得済み
新方式のブラシシステムを採用し、途切れず安定した通信を実現。
・質量を軽量化 約10g
・全長約44mm
・径をΦ9mm
として小型化しました。
・通信用と動力用を組み合わせた複合型
・0.2Aから1200Aまでの異なる容量の組み合わせ
・定格電圧6.6kVの高電圧用
など、特型スリップリングは豊富な出荷実績があります。
スリップリングは、様々な場面で活躍するアイテムです。
ここでは、具体的な使用例をご紹介します。
回転軸や関節部に使用することで、電力を供給しながら自由な動きを実現するなど様々な用途に使用できます。
回転軸に使用することで、製品を容器に充填しながら正確な計量を行うなど様々な箇所に使用できます。
ケーブルリールの集電部に使用することでケーブルの巻き取りや巻き戻しを実現するなど様々な用途で使用できます。
・ターンテーブルの回転軸に使用することで、ターンテーブル上の機器へ電力や信号供給をすることができる
・遊園地の乗り物の回転軸に使用することで、乗り物に電力や信号供給をすることができる
など様々な用途で使用できます。
適切なスリップリングを選ぶときには
・使用電圧
・使用電流
・極数
・通信規格
・用途
をお伝えください。
上記条件に加え、使用場所(屋内・屋外)や周囲温度を考慮する必要があります。
遠藤工業では、お客様の用途に最適なスリップリング選定をサポートいたします。
「どのスリップリングを選んだらいいか分からない...」
そんな時は、お気軽にご相談ください。
豊富な経験と専門知識を持つスタッフがお客様のご要望を丁寧に伺い、最適なスリップリングをご提案いたします。